« 鳴子温泉でも鄙びの極致の旅館「田中温泉」ご愛用の作家さんのことがようやく判った | トップページ | 謹賀新年。R・シュトラウス「ホルン協奏曲第一番」で聴き始め。楽しみのウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは好きなプレートル »

2007年12月31日 (月)

1年の最後の夜は日本酒をチビチビやりながら大好きなクラシック音楽を聴いて締め

1年を通じて様々の音楽を聴いて来て、さて最後の日
を何を聴いてその年の音楽鑑賞を締めようかと毎年悩
むのだが、だいたいバッハかモーツァルトかブルック
ナーの8番か9番あたりになってしまう。

今年は思い切り静かで落ち着いた気持ちで新年を迎え
たいなと静かな室内楽で夕食後の2時間ほどを美味し
い日本酒をチビチビやりながら過ごすことにした。ア
ホらしい限りのくだらない馬鹿騒ぎして日本国民をコ
イズミあたりが希望するB層国民として洗脳させるか
のような紅白歌合戦なる愚民製造番組を放送する国営
放送局しかない日本の哀しさ。

今日のような寒い日には東北のどこか山間の静かな温
泉に入って酒でも飲んでいたいのだが、ネットで見る
と普段は空いているような旅館まで埋っているようで、
きっと静かな雰囲気とは大違いだろう。それなら、温
泉は正月のにぎわいが過ぎてからが良い訳だ。

ということで、まずオードブル的に心洗われるような
モーツァルト「ロンドイ短調K511」を静謐な達観した
かのようなウィルヘルム・バックハウスのピアノで。
酒が心に沁みる。そのあとは室内楽でもとりわけ好き
な曲を3曲ほど。

まずは1年を静かに振り返る気分にぴったりなブラー
ムス「クラリネット五重奏曲」を、馥郁と匂いたつよ
うな渋い香りが満ちるレオポルド・ウラッハのクラリ
ネットで。ブラームスのこの曲を聴いたら、当然のご
とくにモーツァルト「クラリネット五重奏曲」だ。ブ
ラームスにはウラッハの渋さがぴったりなのだが、モ
ーツァルトは心の憂さがまるでないような明澄な明る
さこそ欲しいので、もう40年以上愛聴しているジャ
ック・ランスロのクラリネットで。透明感のある明る
さの中に垣間見える巧まざる寂しさが堪らない演奏だ。

そして、1年の最後にはやはりモーツァルトというこ
とで、短調の傑作のなかでもその厳しさが精神を引き
締めてくれるような「弦楽五重奏曲K516」をメロス
カルテットの清新な演奏で気持ち良く聴き、今年のク
ラシック音楽鑑賞を締めた。

|

« 鳴子温泉でも鄙びの極致の旅館「田中温泉」ご愛用の作家さんのことがようやく判った | トップページ | 謹賀新年。R・シュトラウス「ホルン協奏曲第一番」で聴き始め。楽しみのウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは好きなプレートル »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

07年12月」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 1年の最後の夜は日本酒をチビチビやりながら大好きなクラシック音楽を聴いて締め:

« 鳴子温泉でも鄙びの極致の旅館「田中温泉」ご愛用の作家さんのことがようやく判った | トップページ | 謹賀新年。R・シュトラウス「ホルン協奏曲第一番」で聴き始め。楽しみのウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは好きなプレートル »