東鳴子温泉の外れに孤立して存在の阿部旅館にようやく入浴。2種類の特徴ある湯を堪能
夜行バスで東京を8日午後11時半に出発して、仙
台駅東口代々木ゼミ前に到着したのが午前5時過ぎ。
東京から仙台まで高速バスが2500円、仙台から
鳴子温泉まで1620円と合計4100円程度でガ
ソリン代、高速料金なく酒飲んで眠りながら鳴子と
は、一人だとなかなか良い移動手段か。仙台駅へ行
くが、まだどの店も開いていず、マックが開いてい
たので入ってみる。コーヒーとアップルパイなど食
べながら休憩。
普通なら仙台から鳴子温泉まではJRの電車で直通は
ないらしいのだが、季節電車として豪華仕様の鳴子
直通の湯けむり号が日曜日には出ている。その列車
が普通料金で乗れるというので、午前7時36分仙
台発の「湯けむりこがね1号」に乗車、1620円。
1号車と3号車が指定席で、2号車が自由席だが、
指定席には客ゼロで、自由席にも客はたった3人。
すべての席が3座席とゆったりで、リクライニング
も出来る豪華版。先頭車の運転手横が展望車になっ
ていて、そこが眺めも良く、L字型のゆったりしたソ
ファーもあり、しかも自由席なのでそこへ移動。一
人鉄道オタクと見られるちょっと太り気味のお兄ち
ゃんがしきりと車掌さんとこちらには興味のないお
話で盛り上がっていた。

昨年一度日帰り入浴に訪れたのだが、2種類の湯の
一つのポンプが故障とかで、入浴を断念していて、
東鳴子温泉ではいまだに入浴できていない「阿部旅
館」に今回は入るのがまず目的の一つなので、午前
9時13分に鳴子御殿湯駅で降車して、阿部旅館に
女性委託駅長に連絡して貰ったら、大丈夫とかで旅
館へ。
旅館は駅を出て、川の向こうにぽつんと孤立して存
在していて、「赤這温泉」と東鳴子温泉とは別名で
呼ばれることもあり、あまり知られていなくて穴場
か。入浴料金は300円で、基本的には湯治旅館。
玄関だけは清潔感ある立派なドアなのだが、なかに
入れば懐かしさ漂う温泉湯治旅館。
今回は2種類ある風呂も掃除が終わり、湯も入った
ばかりとかで、浴室入り口に貸し切りの札(ボール
紙に手書きのもの)をかけておけばどちらも独占使
用可能だ。ただ、貸し切りと言ってもほかの宿泊客
なども利用するので迷惑にならない程度の時間で切
り上げるのが肝要だが。
玄関から左手の廊下を奥に進むと、二つの浴室が並
んでいる。左が硫黄泉、右側が単純温泉なのだが、
ここのは単純温泉といっても東鳴子温泉らしくただ
者ではない訳で、ネット上でも「どこが単純な訳?」
なんて言われるほどだ。
ということで、まずは右側の単純温泉へ。左の浴室
とは天井部分が繋がっている構造。2メートル強四
方のシンプルなタイル浴槽で、パイプ管湯口から源
泉が浴槽の大きさとしては十分過ぎるほどの量が投
入されている。床部分などには鉄成分と思われる赤
茶けた付着も見られ、薄い黄土色の濁りで、奥会津
只見川沿いの共同浴場あたりの湯を少し柔らかく、
成分を薄くしたような湯で、単純温泉というにはあ
まりにも特徴あり過ぎ。感触は肌にまとわりつくよ
うで、それほど湯温も高くなく実に気持ち良い。入
ったり出たりいつまでも浸かっていられる湯だ。
20分ほど味わってから、硫黄泉のほうに誰も入っ
ていないようなので、左側の浴室へ。こちらはいわ
ゆる含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
なのだが、湯舟に入っている湯は無色透明で、臭い
もかすかにほんのかすかに硫黄臭がある程度、こち
らのほうが単純温泉と言いたくなる。
湯舟にはパイプから源泉と源泉が70度近いことか
ら水も同時投入されている。まだ掃除が終わったば
かりで湯が半分ほどしかなく、文字通りの半身浴に。
しかし、湯温ちょっと高めで、単純温泉に入ったば
かりなので半身浴状態がちょうど良かったのだが。
ネット上では硫黄泉のほうは白濁気味の写真などが
出ていることもあるが、温泉の基本通りに新鮮その
ものの湯では濁りは全くなし。暖まり度も高く、こ
の旅館の2種の湯はかなりレベル高い。ちょっと不
便な場所なのだが、東鳴子温泉湯巡りには欠かせな
い湯だろう。雨模様でかなり寒いのだが、まずはご
機嫌な鳴子の湯始め。今回は宿泊旅館の湯以外はあ
まり日帰り入浴しない予定なので、あとは宿泊先の
おなじみの鳴子温泉は東川原湯旅館へ直行。なんと
言っても、東川原湯のチェックインは12時からO
Kなのだ。
| 固定リンク
« あのすっかりお気に入りになった鶯宿温泉「うぐいす旅館」の文化財的浴室が大雨で破壊されていたとは | トップページ | いつもながら素晴らしい湯小屋の雰囲気の中で浸かるアワアワの紅茶色のご機嫌な湯の「馬場温泉共同浴場」 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 大昔は愛用していた「青春18切符」がこの秋からのものは超使いにくいものに制度変更されるとか(2024.10.29)
- あっという間に22年も終わりだね。ウクライナ戦争で株式もぐちゃぐちゃになったりしたが、まあ適当に株式売買できた。東北湯治旅行は青森まで一度も足を伸ばせずで終了。鳴子温泉・川渡温泉の定宿「高東旅館」でトータルなんと34泊(2022.12.31)
- なにげにネットで天気予報サイトを眺めていたら、1週間ほど関東・東北は好天模様ってことで、急遽明日からの日程予定なしの東北湯治ドライブ旅行へ出発です(2021.10.23)
- 10月はじめに今年4回目の東北への湯治ドライブ旅行。今回も鳴子温泉の「高東旅館」に5連泊でのんびり湯治。知らないうちに衆議院選挙始まっているようで、資本主義無知蒙昧のペンギンマンが野党第一党党首では絶望だけ(2021.10.23)
- 毎年お盆休暇明けの空いた時期にドライブしているんだが、今年はちょっと遅れて、8月28日から9月5日までの8泊9日に。のんびり湯治ということで鳴子は川渡温泉のおなじみの「高東旅館」に5連泊(2021.09.08)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 1年すぎるのはほんま速い。今年は車を手放したこともあって、3回しか湯治旅行できなかった。人間も年取るが、住む家も老齢化進み、いろいろとリフォームなどに金がかかったね(2024.12.31)
- ゴートーなんちゃらとかゴリ押しなどあまりにもアホ政策しかできない能無しクサレ利権政治屋スダレ首相にはげんなりだけ。で、ブログも放置で毎日趣味だけのFIREダラダラ生活満喫(2020.12.24)
- 体調悪くネット徘徊もやる気なく、趣味三昧。まあ政治屋、官僚、マスゴミとゴロツキばかりだしな。体調の悪さに胸焼けが加わり、生まれて初めて胃カメラを体験。特に問題もなくまあ良かったが(2015.12.18)
- 4月下旬に7泊8日の湯治ドライブ旅行以来,さっぱり忘却していたブログ更新。皆様の敵NHKのつまらない「クイズ100人力温泉対決」なる番組見てしまったので、久しぶりに更新(2014.05.05)
- 温泉好きにとっては今日は実に哀しい日だ。青森は碇ヶ関にある日本一個性的で濃厚な温泉が楽しめた「湯の沢温泉郷」が今日で完全消滅したのだ(2012.09.30)
「温泉」カテゴリの記事
- とりあえず謹賀新年(2025.01.01)
- 1年すぎるのはほんま速い。今年は車を手放したこともあって、3回しか湯治旅行できなかった。人間も年取るが、住む家も老齢化進み、いろいろとリフォームなどに金がかかったね(2024.12.31)
- 6泊7日で湯治中の山形県の肘折温泉は豪雪地らしく積雪量は90センチだ(2024.12.16)
- どうでもいいやの政治状況。体調悪いとやはりのんびり湯治だと、明日から6連泊で肘折温泉で今年最後の温泉三昧(2024.12.14)
- お気に入りの温泉旅館などの廃業、休業続くようで残念だね。愛用のPOVO2の便利なギガ活が実質廃止(2024.07.04)
「宮城県」カテゴリの記事
- あっという間に22年も終わりだね。ウクライナ戦争で株式もぐちゃぐちゃになったりしたが、まあ適当に株式売買できた。東北湯治旅行は青森まで一度も足を伸ばせずで終了。鳴子温泉・川渡温泉の定宿「高東旅館」でトータルなんと34泊(2022.12.31)
- 7月末に8泊9日で東北ドライブで温泉湯治を堪能したが、東京に戻ったらあまりの暑さに何をする気も起きないわ。で、不自由非民主カルト党界隈ではアベシンゾー地獄行き以来、自民と統一教会とのズブズブの関係はじめアベの御威光(失笑)で蓋されていた悪臭放つ膿が吹き出してきて大笑い(2022.08.10)
- 鳴子温泉で今回は10泊もすることになって、現在も定宿の「高東旅館」でダラダラ湯治中。温泉に入っているとシビレや痛みなど少しは和らぐ感じで、ホンマ温泉はご機嫌だ(2022.05.23)
- 体調の悪さに、とにかく湯治だと4月17日から7泊8日で今年一回目の東北湯治ドライブで、鳴子温泉・川渡温泉の定宿「高東旅館」でのんびり5連泊湯治してきた(2022.05.02)
- 東北湯治はもう終了に、楽しい時間はすぐに終わるね。不自由非民主カルト党のアホの双璧、アホーアッソー、アベシンゾーがバカさらし。そのバカ晒以上のバカ爆発させたのが、立憲民主党の江田憲司って言う奴で、NISAにも課税するとさ。ここまで経済無知のあまりのアホくさ(2021.10.30)
「07年12月」カテゴリの記事
- 1年の最後の夜は日本酒をチビチビやりながら大好きなクラシック音楽を聴いて締め(2007.12.31)
- 鳴子温泉でも鄙びの極致の旅館「田中温泉」ご愛用の作家さんのことがようやく判った(2007.12.29)
- 東北方面の使いやすい新しい地図として「GIGAマップルでか字東北道路地図」は出色の出来(2007.12.27)
- 毎年欲しくてもいつも在庫なしの「北東北日帰り温泉」2008年版が26日に発売(2007.12.26)
- 鳴子温泉のお気に入りの「東川原湯旅館」で4連泊して、美味しい食事に温泉三昧で極楽湯治(2007.12.19)
コメント
赤這温泉とはまた渋い所に行ってきましたね。私も行ったことありません。
最近、また急に冷え込んできたので、腰は大事にしてくださいね。
投稿: ごまちゃん | 2007年12月16日 (日) 23時55分