鳴子温泉のお気に入りの「東川原湯旅館」で4連泊して、美味しい食事に温泉三昧で極楽湯治
今回の鳴子温泉4連泊は普段の温泉巡りとは基本的
に異なり、持病の頸椎脊柱管狭窄症が寒さもあって
少し悪化したのか首から肩、腕にかけていつも以上
に痛みと痺れがきつくなったための完璧に湯治療養
が目的。
そのため5日間ぐらい一人でのんびりと宿泊宿の湯
を中心に入るだけであとはゴロゴロしているつもり。
そのためにはやはりまず湯が良いのが第一条件。そ
うなると当然に草津温泉あたりになるのだが、最近
行ったばかりだし、違う源泉がいくつか味わえる温
泉地が良いなと考えて鳴子温泉に決定。
4泊する予定だったので、安く利用できないとね。
となると、お気に入りの中では鳴子温泉の東川原湯
旅館が湯、食事、ロケーションも一番。早速出発の
直前にいつものネット宿泊サイトで予約。ポイント
などを勘案すると1泊2食付きが4400円ほどで
確保できた。鳴子温泉郷では素泊まりを多くの宿で
出来るが、それでも1泊素泊まりで4000円程度
はするので、2食付き4400円ほどの料金は超激
安。それに、これまでの宿泊経験からも食事は十分
に美味しいので外食なんか馬鹿らしくなるほどだ。
あとは交通手段をどうするかだ。いつもは車なのだ
が、痛みなどもあるし、一人だし、また雪の季節で
もあるしで、温泉旅行では初めての激安の高速バス
利用で行くことに。ネットで探してみるとたくさん
の会社があり、出来るだけ安くと探した結果、8日
午後11時半新宿出発仙台駅行き2500円、帰り
が13日午後4時半仙台駅出発午後9時半新宿到着
3000円をネットで即確保。あとは仙台〜鳴子温
泉間をJRで移動するだけだ。東川原湯旅館は鳴子温
泉駅から歩いて5分程度だ。
その4連泊になった東川原湯旅館はこれまで何回か
宿泊したり、日帰り入浴でも何回も利用しているお
気に入りの宿。自炊も出来る歴史ある旅館だが、部
屋はまあ少しくたびれた趣があるが、ごく普通の旅
館。ただ、硫黄泉と芒硝泉と掛け流しの素晴らしい
温泉が2種類楽しめる温泉好きにはご機嫌な旅館。
ただ、硫黄泉のほうは混浴大浴場、小さい家族風呂
とあるのだが、どちらも強力な硫黄成分のために浴
室が相当にボロボロ。鄙びな温泉好きには堪らない
風呂なのだが、駄目な人には駄目だろう。芒硝泉の
ほうはまあ普通の浴室なので、風呂に入れないこと
はないだろうが。風呂は外の寒さの厳しさもあり、
浴室が湯気で充満、写真など撮ってもボケボケ状態。
家族風呂のほうは湯舟の大きさに対しての湯の投入
量が多いこともあり、熱すぎてちょっと入ってはみ
たが、我慢の限界。という訳で、硫黄泉のほうは混
浴大浴場を堪能。こちらもちょっと熱めだが、かき
混ぜると適温になり、滑らかな肌触りが心地よい。
それにしてもこの大浴場のボロ具合は来るたびに加
速している。国道側のサッシ窓枠なんかいくつか完
全に外れてちょっと危険な状態。あの田中温泉さえ
負けてしまうほどのボロ状態と言うことは鳴子では
一番ってことだ。まあ、それがまた独特の味わいに
もなっているんだけどね。
宿泊した部屋は昨年も1泊したこぎれいな2階の部
屋。洗面台はあるが便所はなし。午後12時過ぎに
チェックイン(ここのチェックイン、アウトともな
んと午後12時の太っ腹)したら、部屋にはすでに
布団が敷かれていて、こたつにファンヒーターも置
かれていた。しかし、部屋には硫黄温泉利用のパイ
プ暖房が入っていて、刺激感の全くない暖かさでポ
カポカ。宿泊中の5日間ファンヒーターは1回も利
用せず、こたつを時々利用した程度。とにかく気持
ち良い暖かさで、喉が渇いたり、肌がカサ付くこと
もない最高の暖房。
まあ、いつものコトなのだが、平日もあって宿泊客
は少なく、いつ風呂へ行ってもほぼ貸し切り状態で
のんびり湯浴み。あまり長湯せず、一日何回も2種
類の湯に浸かって、部屋に戻って布団でゴロゴロは
まさに極楽。ゴロゴロしていると、元気で優しい女
将さんが部屋まで出来立てのまさしく家庭料理を運
んで来てくれる。
チェックインしてまずしたのは、旅館から歩いて数
分の所にあるウジエスーパーへ行っての買い出し。
買い出しと言っても、芋焼酎に缶ビール、そのため
の適当なつまみ、あとはちょっとチョコレートなど
に、みかん20個ほど。こたつに入っているとやは
りみかんに酒だものね。あとは風呂に入り、ゴロゴ
ロ、酒飲むだけだ。読書と音楽鑑賞は持参のiBook
で何日間でもOKだ。
食事は毎日少しずつの変化があり、部屋まで温かい
状態で持って来てもらえる。宿泊料金からは考えら
れない満足度。家にいると普段はご飯なんてのは夕
食時に茶わん1杯程度しか食べないのだが、温泉地
に来るとなぜか朝食も夕食も2杯弱は食べてしまう。
東川原湯旅館の食事は具沢山のみそ汁が毎回素晴ら
しく、お新香もたっぷり。それに毎日工夫を凝らし
た女将さん手作りの一皿がびっくりするほどの量の
おかずが並ぶ。夕食時には果物も付くし、朝食時に
はヨーグルトかヤクルトも付いて来て文句なし。あ
る日の夕食のみそ汁にはなんとタラの白子が山盛り
に入っていて、それをつまみに酒の美味かったこと。
とにかく小食の私でなくても量はかなりで、昼食は
ほとんどとらない。私の場合は昼は散歩ついでに軽
くそば程度か宿からすぐにある和菓子屋さん「深瀬」
で鳴子の名物栗だんごを食べるぐらい。今回はその
好きな栗だんごを2回も昼食代わりに食べてしまっ
た。350円で出来立ての温かい甘辛い醤油味のタ
レがたっぷりとかかった栗がまるまる1個入ったと
ろけるようなだんご餅が味わえる。この美味さは他
ではなかなか味わえないものだ。という訳で、ゆっ
くりのんびりと湯治療養が出来た大満足の4連泊。
またすぐにでも行きたくなって来た。
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