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2009年4月30日 (木)

南東北湯治主体10日間その12、肘折温泉「本館若松屋村井六助」

肘折温泉では毎月26日が「風呂の日」というこ
とで、旅館に宿泊した客は旅館の木札を持参すれ
ば他の旅館の湯に無料で入浴出来るサービスをし
ている。

というわけで、26日の午前10時半頃、雨も少
し小雨になったので、旅館で木札を借りて、温泉
街の湯巡りに出発。そして、途中ラーメンで昼食
などしながら、午後3時半頃までブラブラ湯巡り
して10カ所の旅館で入浴できた。

しかも26日は日曜日の「風呂の日」というのに
どの旅館でも他に入浴客はほぼゼロで、独占でき
てしまった。また、宿泊先の「ゑびす屋」の湯が
(いつも通りに)かなり熱め(肘折温泉の共同源
泉は基本的には高温)なのに比べ、今回湯巡りし
た旅館がなぜか全体的にわりに温め調整だったの
も10カ所も湯巡り出来た要因かな。

まず最初は洞窟風呂があると言う「松屋」に行っ
たのだが、対応した女性が風呂の日という制度自
体をまったく知らないようで、「内ではそれはや
っていない」みたいなことで、「なんだかなー」
の気分で退散して他の旅館へ。

他の旅館でも対応した人が「風呂の日」のことを
あまり知らない場合が多く、他の人に聞きに行っ
てようやく入浴可能になったことが何回かあり、
どうも認知度が足りないようだ。肘折温泉のポー
タルサイトでは「風呂の日」のことを大きく書い
ている
のに、どうも温泉街全体に情報が行き渡っ
ていないようだ。こういうのは温泉客としては結
構気分落ち込む。温泉街の売りにする以上は旅館
の関係者はすべて知っているようにしておいても
らいたいものだ。

まあ、気分取り直して、肘折温泉の中心部にある
「若松屋村井六助」本館へ、旧館に浴室もあるら
しいが、そちらは使用せず。

肘折温泉の各旅館の使用している源泉は基本的に
は「組合2号源泉」「組合3号源泉」「組合4号線」
などの共同源泉なので鳴子温泉のように旅館ごと
にまったく違う温泉を味わう楽しみはあまりない。
湯巡りも各旅館の建物の造りや雰囲気、湯使いの
違いなどを楽しむ程度で、あとは共同源泉とびっ
くりするほどの違いはないが、一応その旅館所有
の独自源泉を3〜4つほど体験できる程度だ。

そんな肘折温泉の中で独自源泉を所有するひとつ
が「若松屋村井六助」で、玄関横にはその独自源
泉「幸の湯」を使用したわりに大きめの足湯もあ
る。

肘折温泉でも比較的大きい旅館だ。その浴室は男
女別内湯と貸し切り利用の独自源泉である村井源
泉を使用した「幸の湯」がある。館内は新しく清
潔感あるもので、玄関の左へ行くと「幸の湯」浴
室がある。

右手の方にある大浴場はかなり浴室は大きめで、
湯舟もゆったりで、肘折温泉らしい薄緑か薄茶色
と言うか薄濁りの湯が溢れる。基本的には宿泊の
「ゑびす屋」の湯とそれほど違いはないので、さ
っと切り上げ、「幸の湯」へ。

「幸の湯」は湯舟自体が小ぶりで貸し切り利用だ。
かなり薄暗い浴室で、組合源泉の湯よりは薄めの
色合いのうっすらと透明感のあるちょっと温めの
湯が満ちる。

味は薄塩味金気で、肌にしっとりと優しく、浴室
内がほのかに暗くて居心地よく、いつまでも浸か
っていたい気分になる湯だ。と言っても、組合源
泉と成分的には極端な違いがある訳でもないのだ
が。しかし、この浴室の雰囲気は落ち着く、かな
り気に入った。

まあ、肘折温泉で不満になるような湯はない(と
いうか、どの旅館の湯でも素晴しい。あとは建物
と料理、対応の違いだけで、それらが旅館選択の
まあ大きな要因だけどね)が、ここは貸し切りの
一応独自源泉浴室もあるし、お勧め度高いかな。
この幸の湯には次回肘折温泉に来た時にはゆっく
りと湯浴みしたい筆頭。この大浴場と幸の湯の脱
衣所は両方とも床が畳敷きだし、清潔感がある。


Murai1_2
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Murai3_2
Murai
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