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2009年4月30日 (木)

南東北湯治主体10日間その10、肘折温泉共同浴場「河原の湯」

肘折温泉には各旅館が引いている共同源泉を組
合源泉と言って、組合源泉2号、3号、4号
(1号もあったそうだが、他の共同源泉に影響
が大きく現在は使用していないのだとか)とあ
って、他に「上の湯源泉」、いくつかの旅館が
持つ独自源泉がある。

しかし、どの湯も基本的に成分はナトリウム-塩
化物・炭酸水素塩泉で、わずかの違いしかなく、
独自源泉と言っても顕著に違う訳でもない。

「河原の湯」は肘折温泉街の中心部から「いでゆ
館」方面に行き、「元河原湯旅館」の少し先の路
地にあり、見つけにくい。

規模は3カ所の共同浴場の中でも一番小さな共同
浴場。名前が示すように川のすぐそばにある。肘
折温泉のこの「河原の湯」ともうひとつの「疝気
の湯」は一応200円で入浴出来ることになって
いるが、「上の湯」のように積極的に開放されて
いなくて、基本は地元民の湯扱いで、電子キーで
施錠されている。

入浴するには近くの店の人に開けてもらって入る
しかなく、ちょっと面倒だし、敷居が高い共同浴
場である。

湯は組合3号源泉使用で、男女別内湯のみ。風情
も何もない素っ気ない建物で、簡単な脱衣場に浴
室の3分1程度の2人程度が頃合いの小振りなコ
ンクリの湯舟と実にシンプル。天井が高いので圧
迫感はそれほどないが。

利用者が昼間は少ないのか、劇熱のときもあるよ
うで、昨年入った時は足を入れるの困難だったが、
今回は適温で濃厚な湯がゆっくり味わえた。

鄙びた湯治宿が軒を並べる雰囲気が売りの肘折温
泉だが、宿泊先の宿ではADSLで無線LAN接続が出
来たり、宿泊先旅館から借りる共同浴場のキーが
電子式のカードキーなんてハイテクで、古さと新
しさを同居して、なかなかの楽しい温泉でもある。


Kawaranoyu1
Kawaranoyu2_2

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