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2009年5月 1日 (金)

南東北湯治主体10日間その18、肘折温泉「つたや金兵衛」

肘折温泉中心部にあるつたや金兵衛は「つたや肘
折ホテル」の湯治主体の本館。ちょっと鄙びの趣
が入っている。入浴を頼むと奥の方からおじいさ
んが出て来て、「ここは混浴しかないから、肘折
ホテルの方に行った方が良いよ」と親切にアドバ
イス。

しかし、こちらはこの本館の方の独自源泉使用の
湯舟に浸かりたい旨話すと「それじゃどうぞ」と
いうことに。

浴室は宿の奥の方にあり、内湯のみで混浴。脱衣
所は男女別だが、内部は混浴の湯治宿伝統のスタ
イル。浴室はかなり大きめで、二つの湯舟が湯口
のある大きな岩を間に配置されている。

男性用脱衣所出口前の右側にある湯舟がつたや金
兵衛の独自源泉「松屋源泉」使用。湯舟には湯が
まだ半分にもならない状態で、掃除が済んで、注
入中のようで、肘折温泉では「共同浴場上の湯」
が透明な湯以外では、ほかにない透明な湯舟の底
まで見えるきれいな湯で、湯温がかなり温めで体
温程度(共同源泉と熱交換して加温しているよう
だ)で、熱めの湯が多い肘折温泉で出会うとほっ
とする。

いつまでものんびりと入っていられる優しい湯だ。
ほんのりと薄い塩味がする程度。この湯の優しさ
は肘折温泉のなかでは異色だ。

岩の反対側、女性用脱衣所出口前の左側は組合源
泉使用で、他の旅館の組合源泉利用温泉と共通の
もの。かなり茶色っぽい濁りが強く、湯温も共有
源泉使用の中では一番温めに調整されていた。し
かも肌触りがもっとも滑らかで、アルカリ湯の感
じさえするほど。

湯治主体の宿として、お年寄りなどのことを考え
て、長湯してゆっくり湯浴みできる湯温調整をし
ているのだろう。

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Tutaya3

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