07年09月

2007年10月22日 (月)

草津温泉でもとりわけ好きな地蔵源泉を源泉すぐそばの旅館「高砂館」で心ゆくまで堪能

温泉巡りをしていても何度行っても飽きない温泉
地の筆頭が草津温泉。18カ所もある無料でほぼ
一日中入れる共同浴場の素晴らしさ、巨大な湯畑
を中心にした旅館と飲食店などが織りなす散策も
楽しい街並、夏でも涼しい高地など様々な視点で
見ても日本最高の温泉地で、これまでも何回も宿
泊して来た。日帰りで入浴を楽しむのも良いのだ
が、やはり宿泊してじっくりと湯浴みを楽しむの
がご機嫌。と言うことで突然「そうだ草津だ!」
となって、一度は宿泊してみたいと思っていた旅
館「高砂館」に直前の予約を入れて、28日金曜
日に宿泊して、草津の湯でももっとも好きな湯で
ある地蔵源泉を思い切り堪能して来た。

高砂館は大型ホテルや高級旅館が立ち並ぶ草津温
泉の中でも湯治的な志向のある鄙び系の旅館。草
津温泉の共同浴場でも人気のある地蔵の湯のすぐ
そばにある木造4階建ての風格のある建物(つま
りは古いってことでもあるが)で、地蔵の湯に行
くたびに急な坂の下に見える旅館として印象度高
かった旅館。

ただ、高砂館は地蔵源泉を使用する湯治系の旅館
である「月洲屋」(ここはたまたま昨年ご主人の
ご好意で日帰り入浴ができた)と並んで日帰り入
浴はやっていないので以前から一度宿泊してみた
かった旅館。一日に数組しか客を取らないとか、
温泉ファンからも人気があるとかで予約が取りに
くいともネットで出ていたのだが、今回は直前で
もすんなり予約確保が出来た。ネットで出ていた
雰囲気ある浴室にようやく入れるとあって出発前
からワクワク。

チェックインが午後2時から(草津温泉は2時か
らが多い)なので、高砂館の湯をたっぷり味わう
ため早めにチェックインの予定で出発。しかし、
自遊人パス利用が9月末まで出来るので、まずは
法師温泉長寿館へ行き、2時間ほどのんびりし、
さらに草津温泉へ行く途中で「かたくりの湯」に
もちょっと入浴したため結局チェックインは午後
3時過ぎに。

車の駐車は以前は現在の地蔵の湯のあった場所に
駐車できたようなのだが、現在は高砂館の玄関横
のスペースに駐車なのでちょっと駐車しにくくな
ったのがデメリット。

建物は大正時代の建築だそうで、かなりの時代物
らしい古さを感じる部分も多いが、館内は廊下や
階段などきれいに掃除され長年磨き込まれて来た
美しさと味わいがあるものだ。通された部屋は3
階の玄関真上の部屋で、なんと10畳と8畳の二
部屋続きで広々。しかもそれぞれの部屋にテレビ
(100円投入方式)が。奥の8畳間にはすでに
布団一式が敷かれていて、風呂に入ってすぐにゴ
ロゴロできる有りがたさ。女将さんの対応が実に
丁寧で優しく気持ち良い。

食事は朝食があまり食べられないので、夕食付き
で予約。素泊まりなども可能だ。夕食付きで税抜
き6500円。夕食は別の部屋に用意された。と
いうことは実質3部屋を利用という贅沢さ。

食事はネット上の宿泊記の写真で見ていた通りの
食事で、あまりの量の多さに小食の私としては見
ただけでお腹がいっぱいになりそうだ。食事内容
は家庭料理そのもので、田舎のおばあちゃんが遊
びに来た孫たちにもてなせる限りのものを出した
ようなもので、刺身3種、鮎の塩焼き(トウモロ
コシ付き)、イカフライに鳥の唐揚げ(トマトと
梨付き)、牛肉の野菜いっぱいの鍋物、具沢山の
茶碗蒸し、蟹のグラタン・エビの塩焼き・蟹の脚、
具沢山のみそ汁、野菜小鉢、お新香、それにデザ
ート(メロン2切れ、巨峰)と盛りだくさんで、
ご飯には手が出なかったほど。味付けも美味しく
大満足。ただ、刺身だけはマグロなどちょっと味
がいまいちで山の中で刺身はいらないのではない
かな。とにかく、最大限持てなそうとの気持ち溢
れる食事だった。また、ポットの湯も言わなくて
も3回ほど新しくしてくれるし、朝食を取ってい
ないのに朝にはぶどうと梨、乳酸飲料のサービス
まで。サービスと言えば、玄関ロビーにはいつで
も飲めるようにコーヒー(インスタントじゃない
よ)が用意されている。

浴室は2階から急な階段を下りた1階にあり、細
い通路に沿って右から大きめの湯舟の男性用の内
湯、小さな1人用程度の長方形の湯舟が3個並ぶ
貸し切り浴室、少し小さめの女性用浴室が並び、
それぞれに地蔵源泉が掛け流しに。湯温は注入パ
イプに挿入された木製の栓を利用して自由に調整
できる。

男性用浴室は変形の7〜8人が大丈夫な大きさで、
地蔵の湯の源泉が注がれ、透明な湯が静かに溢れ
る。どの湯舟も同じだが、湯舟の底には細かい白
い湯の花が沈殿していて、湯に浸かり脚でかき混
ぜると一気に白濁の湯となる。3つの浴室は天井
部分が繋がり、壁で仕切られているだけで、天井
部分に換気口が有るため換気扇がないにも関わら
ず空気の流通がよく、湯気がほとんど籠っていな
いので実に気持ち良く、静謐な環境で湯浴みでき
る理想的な内湯構造だ。草津の源泉の中でも優し
い肌触りのある地蔵の湯の満足度は高い。昔この
湯で眼病が治ったと言われて目洗いの湯とも言わ
れ、顔を洗っても強酸性なのに目に湯が入っても
沁みることもない。

3つの浴室の真ん中にあるのが貸し切り風呂。入
浴中の札をかけて、鍵をかけていつでも自由に使
用できる。といっても、男性用と女性用の浴室も
鍵をかけられるのだが。ここは1人が入るとちょ
うどゆったりできる小さな湯舟が3つ並んだ面白
い造りで、それぞれの湯舟に個別に源泉を注入で
きるので、それぞれの湯舟の湯温を変えて入浴で
きる楽しい浴室。男性用、女性用が割に適温の温
めになっているので、ちょっと熱めの源泉を味わ
いたい向きにはこの貸し切り風呂が最高の贅沢空
間となる。

女性用の内湯と男性用の内湯にはなぜかキティち
ゃんの浮き輪が置いてあったのは一種のお遊びか。
なんかほんわか気分になるギミックでもあった。
とにかく、他に宿泊客もいたのだが、宿泊中いつ
入浴しても、独占状態で草津温泉でも泉質抜群の
地蔵源泉をたっぷり堪能でき、草津温泉の中心な
のに実に静かで最高の時間を過ごせた。しかも、
おいしい食事に温かいもてなしの心を感じさせる
対応に財布に優しい料金と大満足の旅館だった。
草津に宿泊するなら私にとってはこれからはこの
高砂館しかないかの気分になったほどだ。

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金山町の「湯倉温泉」共同浴場と民宿「松の湯」で濃厚な湯を堪能して、福島湯巡りドライブを締め

22日〜23日の福島温泉巡りドライブの締めは
やはり大好きな金山町の温泉と言うことで日中温
泉から喜多方・会津若松経由で直行。金山町の温
泉はいずれもがおおらかなゆったりとした流れの
大河只見川沿いに点在していて、通りがかるたび
にどこに入って行こかと楽しい悩みとなる。

今回まず入浴したのは只見川の鉄橋を渡ってすぐ
にある湯倉温泉。湯倉温泉には一軒宿「鶴亀荘」
とそのさらに奥の川そばに湯倉共同浴場がある。
金山町の観光案内などで共同浴場の案内地図など
を知っていないとなかなか判りにくい温泉。目印
は「鶴亀荘」の小さな案内。

共同浴場は混浴だが、脱衣所は男女別。湯舟はコ
ンクリート造りで、隅のほうからかなりの勢いで
熱めの湯が掛け流しされている。湯舟縁などは赤
茶色した析出物が蓄積しており、泉質の濃厚さを
実感できる。湯は灰色がかった黄土色薄緑色。
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脚でかき混ぜると湯舟の底に沈殿している茶褐色の湯
の花が舞い上がり、かなり汚い感じに濁るので、湯の
花が嫌いな人にはちょっと入りにくい湯だ。湯は飲泉
可能で、この近辺の湯に共通の薄塩味でちょっと出汁
味。かなり熱い湯なので長湯は出来ない。長湯ならや
はり大塩温泉。

さてその次にはどこにしようかなと思案して、最近入
っていない滝沢温泉の民宿「松の湯」へ。かつては滝
沢共同浴場があったのだが、数年前に共同浴場は廃止
され、現在はその建物だけが残る。その滝沢温泉の少
し会津坂下寄りにあるのが民宿「松の湯」で、石材店
が主体のようで玄関前や敷地内には墓石や灯籠など石
材商としての商品が並び、独特の雰囲気を醸し出す。

民宿なのだが、日帰り入浴料金は超激安の100
円。ゆえにご近所さんの銭湯代わり利用が多数の
よう。玄関右横に掘削した井戸があり、そこから
源泉が湧き出ていて、湯煙がすごい迫力。その井
戸のすぐそばが風呂になっていて、湯は新鮮その
もの。

玄関から入ってすぐ右に浴室があり、男女別内湯
が。脱衣所も浴室も広々としていて、7〜8人が
大丈夫なコンクリート造りの湯舟にはザバザバと
湯が掛け流されていて、湯が溢れている。湯は薄
い茶褐色で、味は甘塩味で金気がわりにする。こ
れほど極上の湯が100円で味わえるのはまった
く天国。一度宿泊してみたい宿だ。
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3回目の訪問でようやく入浴できた日中温泉「ゆもとや」は湯も眺めも良し

9月23日に入浴した日中温泉のことを書かない
うちに、28日〜29日と草津温泉へ行って来て
しまった。と言う訳で草津温泉から帰ってからよ
うやく先週の日中温泉の話。この日中温泉の1軒
宿「ゆもとや」は今夏に自遊人パス利用で入浴し
ようと2回訪問しているのだが、2回とも日帰り
入浴可能時間午後2時半をわずかに経過していて
断念していた風呂。

ゆもとやは日中ダム建設でかつてあった場所から
日中ダム真下に移動して十数年前に新築された旅
館。ダムのまさに真下という珍しい立地の1軒宿
で周りにはなにもなく、広々とした敷地にゆった
りと建てられている。
今回は裏磐梯に宿泊してい
たので、余裕の午前11時過ぎに到着して無事入
浴できた。広い駐車場には車がいっぱいで浴室も
混雑しているかなと思ったのだが、数人程度で、
露天風呂には一人だけで思いのほか空いていて一
安心。

ゆったりした建物配置になっており、清潔感もあ
り気持ちの良い旅館。脱衣所も広くて清潔。脱衣
所に内湯、露天風呂2カ所の湯使いの説明があり
良心的。内湯は加水、加温、循環濾過ときちんと
説明が。木製の長方形とより大きな円形の露天が
源泉掛け流し。源泉温度が少し低いために小さめ
の長方形のほうは加温されており、少し温かくな
っている。円形のほうには源泉が十分の量掛け流
しされている。

源泉は透明だが、湯は酸化されて茶褐色に。少し
甘塩味の多様なミネラル成分を感じる味。湯温は
38度前後か。山やダムを眺めながらの入浴で、
30分以上のんびりと長湯。のぼせないのだが、
湯浴みのあとは意外なほどに体が温まる。金山町
の大塩温泉の成分を濃厚にしたかのような湯で、
泉質、眺めとご機嫌な湯だ。
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福島の温泉の中で泉質が極上の割に意外に知られていないのが中丿沢温泉。草津温泉並の極上酸性湯を「西村屋」で満喫

中ノ沢温泉は温泉あまたある福島県の温泉でも意外
に知られていない温泉のようで、温泉フリークのサ
イトでも意外に入浴をしていない人が多い。なぜな
のかは判らないが、10軒程度の旅館が小さくまと
まって並び、他にはなにもない面白みのない街並、
旅館の玄関などにはどこそこの老人会御用達みたい
なことが書いてあったりで、どうも鄙びなどを好む
温泉フリークも観光客も引きつける要素がないよう
だ。しかも郡山から49号線を走り磐梯熱海温泉の
すぐ先を右折して中丿沢温泉に通じる有料道路「グ
リーンライン」もとくに見所もないのもあるようだ。
しかし、昨年からそのグリーンラインも無料化され
て、49号線から中丿沢温泉はすぐになった。その
無料化も意外にまだ知られていないようだ。

というわけで、今回も新菊島温泉の入浴のあと大好
きなその中丿沢温泉へ直行。かなり車が走っていた
49号線からグリーンラインに入ると車は激減、快
適なドライブに。到着した中丿沢温泉はいつものよ
うに人通りもなくひっそり。これまで5軒ほどの旅
館で数多く入浴してきたが、一番のお気に入りは西
村屋。

ここの浴室は内湯岩風呂大浴場、男女別露天風呂、
2カ所の家族風呂とあり、数キロ山奥の沼尻の源泉
地帯から引き湯された源泉がかけ流しで味わえる。
湯量は東北でも屈指のようで、福島ではダントツの
湯量のようだ。飲泉も出来て、酸っぱい味の湯は胃
腸の良薬とされる。

「内湯岩風呂大浴場」は日帰り時間帯はいつも女性
用になっていてこれまで入浴したことなし。今回も
女性用になっていた。そこですぐに旅館本館の外の
川沿いにある露天風呂へ。男女別露天風呂は独立湯
小屋になっていて、半分ほど屋根がある。5〜6人
程度の大きさの岩作りの湯舟。湯は青みのある透明
なもので、湯の花がかなりあってかき混ぜるとわず
かに白濁する。湯温は少し熱めの適温で肌がなめら
かに感じる。風に吹かれての湯浴みは最高。

露天風呂と本館の間にある二つの家族風呂は一応男
女別のように書いてあるが、鍵をかけられて日帰り
入浴でも貸し切りで利用できる。左側が少し大きめ
で、湯枠は木造。露天よりも湯舟が小さいためか湯
は新鮮で透明感がさらにある。中丿沢温泉(沼尻温
泉も同じ湯)は草津か蔵王に比肩できる良質の湯。
それがどこの旅館でもわりにゆったりと味わえる。
超お勧めの温泉だ。
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鏡石町の「新菊島温泉」の暴力的なまでの豊富なヌルヌル温湯で長湯は暑い時の極楽

9月も下旬に入ったのに東京は相変わらずうだるよう
な暑さで体も精神もだるくて何もやる気が起きず。世
間では自民党の馬鹿の祭典そのもののどうでもいい総
裁選びごっこをしていて、その馬鹿騒ぎをマスゴミは
他に何も日本には問題がないかのように毎日のように
自民党さまさまの大宣伝をしていて、ますます気分が
悪くなる。ということで、何の脈略もないのだが、2
1日夜に突然どこか涼しいところへ行きたくなり、裏
磐梯がいいだろうと22日に入った深夜1時頃以前一
度宿泊してて食事も美味しくて気に入っていたペンシ
ョンが当日予約で半額近くになっていたのでネット上
で即予約のクリック。

22日早朝の午前6時前に東京を出発して、あまりス
イスイとは行かなかったが、昼前には鏡石町にある
「新菊島温泉」に到着。ここは4号線から左折して車
で数分の場所にあるかなり大きな旅館。今ではほとん
ど使用していないようだが、豊富な湯量を活かした温
泉プールまである。外観は立派に見えるのだが、入れ
ばB級の雰囲気と寂れ感が漂うなんだか東鳴子温泉の
「田中温泉」を彷彿とさせる旅館。もっとも、田中温
泉ほど寂れの程度はひどくなく、流行っていない旅館
風情。

しかも入浴料金が300円と素晴らしい浴室に入れる
にしては激安。近在の人が銭湯代わりにも使用してい
るようだ。入浴料金払って浴室に行くと、先客は一人
だけ。しかも、夫婦で来ていた方ですぐに退室されて、
1時間ほどのんびりしていた時間のあいだは全く独占
状態。

アルカリ単純泉でこの近辺では同じような湯が出るよ
うで、いくつか近辺に似た湯の施設があるが、豊富な
湯量に広々とした混浴大浴場で私はここが一番のお気
に入りで、これまで何回入ったことか。しかし、独占
状態で1時間ほどのんびりできたのは初でご機嫌な気
分。浴室は男女別の脱衣所から入ったところにある小
さめの内湯とそこから湯舟に入ったまま移動で行ける
混浴大浴場。混浴大浴場はまさに大浴場で40人程度
大丈夫な大きさで、周囲は大きな窓ガラスになってい
て庭園見渡せてまるで露天風呂にいるような爽快な風
呂。

湯は透明な黄褐色で、ほんのりと鼻腔をくすぐる気持
ちの良いオイル臭があり、でかいパイプからドクドク
と源泉が溢れ出て、湯舟から湯が溢れる。そして、そ
の肌触りが堪らないほど気持ち良い。中山平温泉か羽
根沢温泉を凌駕するようなヌルヌルスベスベ感のある
湯であり、湯舟の中を歩くと滑ってしまうほどだ。東
北へ行く時に高速道路を使用する人ならまず縁のない
風呂だけに、たいてい空いていて穴場だ。

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北東北方面一人で予定なしのブラブラ温泉巡りドライブその26(了)、ようやく入浴できた金山町の共同浴場「川口温泉・玉縄の湯」で8日間の湯巡りを締め

只見川沿いの金山町の共同浴場はもっとも大好きな温
泉群でこれまで何回も入浴しているのだが、その内の
ひとつである「川口温泉玉縄の湯」だけはまったく入
浴する機会がなかなか持てなかった。

というのも、基本的な利用可能日が火、木、土、日の
4日間しかなく、しかも夕方4時頃からなので入浴す
ること自体がなかなか難しい共同浴場なのだ。

だから今回はこの湯に入るのをメインに帰宅ルートを
設定した。午後5時40分に金山町の「こぶし館」に
到着して、とりあえず夕食。この時間帯ではこの只見
川沿いではまともな食堂がここぐらいしかない。しか
も午後6時半で終了なのでギリギリだ。注文したのは
ソースカツ丼。豆腐など小鉢が2個付いて900円。
美味しくて満腹になった。

このこぶし館から車で数分走れば川口温泉だ。国道か
ら川沿いの細い道をちょっと入った分かりにくい場所
にあり、暗くなりかけていたので国道近くに車を置い
て少し歩いて共同浴場へ。かなり暗くなってきて道も
はっきりしない。

地元の人たちが車で来ていた。建物は少し大きめの物
置のような殺風景なもので、男女別の内湯がある。湯
はナトリウム塩化物硫酸塩泉で、シジミ汁のような薄
い濁湯。薄い甘塩味で成分の濃度の高さを感じる味だ。
湯温が41度だから加水もなく、夏場などは適温で、
長湯も良いご機嫌な湯。かなりな量の湯が注入されて
いる。ウーンここは良い。だが、利用しにくさは極め
付き。午後4時から9時頃にこの何もない只見川沿い
を走るなんてなかなかないしね。8日間の最後を締め
る湯としてはぴったりだった。

東京への帰宅途中少しは雨も降ったものの、無事午前
0時頃帰宅。全走行距離2032キロだった。今回も
っとも残念だったのは昨年も雨のため入浴できなかっ
た小坂町の奥奥八九郎温泉だ。雨ではどうしようもな
かった。またの機会を狙うしかない。
Kobusi

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北東北方面一人で予定なしのブラブラ温泉巡りドライブその25、熱塩温泉共同浴場「下の湯」で味わう強烈な塩味の湯

9月3日に鶯宿温泉のうぐいす旅館に再度宿泊して、そ
の後どうしようかなと思っていたのだが、車を運転中に
聞いた天気予報ではどうも関東から東北を台風9号が直
撃しそうな雲行きだ。今回のドライブはあまり晴れ間の
なかった旅行だったのに、最後に台風の暴風雨のなか東
京を目指すなんてのはご免だなと、4日中に東京へ帰る
ことに。結局予定のない北東北温泉巡りは7泊8日で終
了することに。

4日は鶯宿温泉からは県道1号で湯田温泉へ出て、国道
107号から13号線で米沢まで行き、米沢から121
号線で会津若松へ出て、只見川沿いの国道252号線か
ら田島へ出て、塩原温泉経由の行き慣れた道で帰ること
に。走行距離は630キロ弱になる予定なので風呂も2
カ所ぐらいにしておくことに。

うぐいす旅館をチェックアウトしたのは4日午前9時。
午後2時過ぎには米沢を通過して、午後3時頃熱塩温泉
に到着。ここにはかなり強い塩味の温泉を味わえる大好
きな共同浴場「下の湯」がある。一般の利用時間は一応
午後4時までなのでなんとか間に合った。

お寺の前に駐車して、その真ん前にある雑貨店「叶屋」
のおばあさんに200円を支払って入浴。最近きれいに
改装されて、以前のけばけばしい青色の外観から落ち着
いた佇まいの共同浴場に変身。内部も壁なども一新され
きれいだ。

脱衣所が以前と同じ男女共用は一緒だが、ほとんど混浴
と同じだった浴室の男女浴室が丸見え状態だった部分に
カーテンが設置され、女性も少し利用しやすくなってい
る。

湯舟は以前そのままのタイル張りのシンプルなもので、
源泉溜まりにある木栓を利用して湯量を調整する。湯は
飲泉も可能で、無色透明のかなり強い塩味と苦みがある
が、不味くはない。塩分の強い温泉らしく温まり感はす
ごく、夏場はちょっとキツい湯だ。
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北東北方面一人で予定なしのブラブラ温泉巡りドライブその24、八甲田周辺のさらにもうひとつの名湯「蔦温泉」では雰囲気抜群の浴室で自噴泉三昧

それにしても雨が良く降る。まったく雨続きのドラ
イブ旅行だ。9月3日次に向ったのは自噴泉内湯だ
けの歴史ある蔦温泉。猿倉温泉から10分ほどで午
前10時55分到着、午後12時頃までゆっくりと
湯浴みして十和田方面へ車を進める。

混んでいるかと思ったが、空いていて、玄関入って
すぐ右の事務所受付で500円を支払い。外観も木
造のロマンチックで雰囲気のある造りだ。内部もす
べてが木で、ピカピカに磨き込まれていて清潔その
もの。スリッパを履くのだが、もともと人の履いた
スリッパがあまり好きではないので出来る限り利用
しないようにしているが、床の汚れなどでどうして
もスリッパを履かざるを得ない場合もあるが、蔦温
泉内部はスリッパなどまったく不要だ。

まずは全室木造の素晴らしい建築の「久安の湯」へ、
ラッキーなことに誰もいなくて極上の自噴泉風呂を
たっぷりと味わえた。それにしても素晴らしい造り
だ。湯船の底に敷かれた簀の子状の木の隙間からブ
クブクと源泉が泡となって吹き上げる。それを見て
いるだけで自然の息吹を感じてしまえる素晴らしい
湯。鏡のように静かな表面で、中には小さい黒色の
湯の花が少し舞っている。

湯舟に満たされるのは透き通るように無色透明の湯。
木製湯舟がうまく作られていて、4辺の1辺だけか
ら湯が静かに溢れ、木の床一面が湯だまりのように
なる。そこに仰向けになってトドになるとなんとも
言えない至福感を感じてしまうのだ。浴室と湯舟の
造りに関してもダントツに素晴らしい温泉である。

源泉温度が45度前後とあまり高くないので加水も
なくまさに自然のままの出来立てのバージン湯。そ
れに過ぎるものはない温泉だが、蔦温泉はもうひと
つのヒバなどの木の匂いがする真新しい造りの天井
がさらに見上げるほど高いメインの「泉響の湯」と
もども内湯の自噴泉のみという贅沢な旅館だ。

建物自体の雰囲気も抜群のためぜひ一度は宿泊した
いと思える旅館がまたまただ。この蔦温泉は以前1
980年頃に一度入浴したはずなのだが、旅館左隣
にある豪華な造りのレストランもなかったし、まっ
たく雰囲気が変わっており初めて来たような感じだ
った。旅館の前には大きな噴水付きの池があったり、
まるで金持ちの別荘のようなムードで、日帰りだけ
でも建物、浴室の雰囲気をたっぷり味わえるすばら
しい旅館だ。
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北東北方面一人で予定なしのブラブラ温泉巡りドライブその23、八甲田周辺のもうひとつの名湯「猿倉温泉」で硫黄泉にどっぷり

103号線を青森方面へ2キロほど戻り、自遊人パ
スで入浴できる元湯猿倉温泉へ。午前10時到着。
国道から500メートルほどの道は狭い。

外観は山小屋風で左側にオシャレな外観の新館、右
側が日帰り入浴受付のある本館。本館で受付すると
新館側にある露天風呂の備わった男女別内湯と本館
の男女別露天風呂の2カ所が利用できる。まずは新
館へ。本館からすこし歩くと突然に雰囲気が変わり
オシャレな広々とした廊下の清潔感のある佇まいに。
浴室もきれいで、木造の造りがセンス抜群だ。

内湯は左が少し熱め、右側のちょっと大きめの湯舟
が温めで、白濁した典型的な硫黄泉が溢れていて、
硫黄臭が気持ち良い。内湯の外には一部屋根付きの
小ぶりの露天風呂が。森の風景が眼前に広がり雰囲
気のある露天だ。その内湯から続くすぐ外にある露
天風呂から数メートル先によく写真にも出てくる岩
造り風の露天風呂が。階段状に配置されている岩を
伝わって行ける。

さらに、本館右奥にも2つのコンクリート浴槽の露
天風呂が。こちらの方は内湯付属の露天風呂に比べ
ると雰囲気はあまりない。湯の白濁具合や湯温は湯
舟ごとに微妙に違うのだが、一番のお気に入りはま
っ白に白濁していて、湯温ももっとも熱くて浴感が
一番あった岩造り風の露天風呂。湯量が豊富で他の
温泉にも配湯するぐらいだからこそできる露天風呂
の多さなのだろう。いずれも入浴した時には貸し切
り状態で入れてラッキーで、すぐにかなりの人数が
入浴して来た。ここもかなり気に入って、宿泊した
い気分になって来た。ただしここは素泊まり宿泊や
一人宿泊は出来ないようだった。
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北東北方面一人で予定なしのブラブラ温泉巡りドライブその22、八甲田周辺の名湯「谷地温泉」にようやく宿泊

谷地温泉は以前2度立ち寄り入浴をしようと寄った
ことがあるのだが、駐車の車のあまりの多さと人の
にぎわいに、ゆっくりと湯浴みなんて出来る訳ない
やと2回とも入浴せずに引き上げたことがある。と
にかく人気宿のようで、とくに霊泉とされる温湯は
30分から1時間ものんびり入るのが良いとされる
ぐらいだからよけい混むのは当然。

というわけで、貸し切りに近い形で湯を味わうには
宿泊するしかないとなった訳だ。9月2日日曜日夕
方とあってか日帰り入浴客がまだまだいっぱいで、
駐車場も入り口も混雑だ。秘湯のイメージが強い温
泉なのだが、酸ヶ湯に劣らないほど賑わっている。
チェックイン受付は入り口入ってすぐに広がるお土
産売り場の奥にこじんまりと。日帰り客と靴を間違
われないように、宿泊客は自分の靴は部屋へ持参す
る方式。本箱のような靴置き場が部屋にある。

ここのように日帰り客も多い旅館では合理的な方式
だろう。以前日帰り入浴を那須温泉でした時に買っ
たばかりのちょっと良い靴を誰かが間違って(間違
うわけないよな、意識的に履き間違えたのだろう)
履いて行って、裸足状態で車に戻ったことがある。
その時はたまたま別の靴が車にあったので良かった
が、しかし頭に来る出来事だった。という訳で人の
靴まで盗むことを考えるヤツがいる訳だ。

宿泊の部屋は自炊棟とされる本館1号室で、受付か
ら宿舎内に入ってすぐの部屋。すぐそばが靴入れが
あって出入りが激しくてちょっとうるさいが、この
自炊棟と言われる本館の1階部分は受付から浴室部
分への通り道になっているので日帰り入浴客の多い
時間帯は廊下を歩く音やシャベリなどがどの部屋も
同じようなうるささなのだ。

自炊部屋といっても半畳分の入り口たたきに畳が5
畳半。真新しい暖房機にリモコン付きテレビ、その
テレビ台として使われているのが金庫などと必要充
分な設備で、部屋の鍵と金庫の鍵は同じキーホルダ
ーに。建物は古いのだろうが、畳や備品は奇麗で、
清掃が行き届いていて好印象だ。混浴大浴場が午後
7時から8時半まで女性専用。そのあと清掃されて、
午後9時からはまた混浴に。その間は女性専用浴室
が男性専用になる。

チェックインしてすぐに行った時の夕方の浴室はび
っくりするほどの満員状態。全面的に木造の浴室は
天井がそれほど高くないため湯気がかなりこもって
いて眼鏡のくもりがすごくなかなか取れない。持ち
込んだカメラの防水袋のレンズ部分もくもりと浴室
内の暗さ、それに人の多さでほとんど写真は撮れな
い。

混浴浴室内には入ってすぐの木の湯貯めにかなり温
い別源泉があり、上がり湯になっている。湯舟は二
つで入り口側が38度ぐらいのかなり温めの湯舟で、
スポーツドリンクのような薄濁り。この温湯の霊泉
とも言われる方は入る場所を探すのも大変なほどの
混みよう。30分から1時間程度こちらの温湯に入
ってから、隣の少し熱めの白濁した硫黄泉の湯に5
分程度入って上がるのが入浴法らしい。それを1日
に2〜4回するのが湯治の基本とか。

なので温湯にいったん入るとなかなか出ない訳で、
ますますこちら側ばかり混んでしまうのだ。で、白
濁の熱湯の方は数人程度。

とりあえず入ってみた温湯はなんだか体中の力が抜
けるような気持ち良さで、体がほのかに温まるだけ
でほてるような感じがなく、これは長湯してしまう。
しかもこの混浴風呂のほうの温湯は湯船の底から湯
がこんこんと湧いている自噴泉風呂だ。贅沢な風呂
なのだ。だから同じよう造りの女性浴室があるにも
かかわらず、女性もこの混浴霊泉に入ってくるのだ。
それにしても、あまりの混みようにさっと入って退
散だ。

夕食後の7時から8時半までは混浴大浴場は女性専
用になるので、夕食後ちょっと休憩してから女性専
用浴室へ。さすがに日帰り入浴客(日帰り入浴は午
前7時から午後9時まやっている)も少なくなった
のか、大浴場よりは湯舟が小さいとは言えゆっくり
と入れ、45分ほどのんびりと浸かった。うとうと
と眠くなってしまうような気持ち良さで、やはりこ
こは宿泊しないと良さは判らないようだ。

混浴大浴場は女性専用の終わったあと清掃などして、
再開は午後9時から。その再開時にまた行ってみた
が、湯の濁りがほとんどなく、透明感が増していて
肌触りもより滑らかに。深夜、翌朝にも湯を堪能し
た。

混浴大浴場と女性専用浴場の間に打たせ湯があり、
2本のパイプで湯が流れている。ここも混浴仕様。
地下の隠れ家のような雰囲気がある。

食事は食堂で。夕食は焼きたてのイワナ塩焼き、イ
ワナの刺身、ダマッコ汁などお好みのものばかりで
美味しく頂けた。従業員の人たちの対応も良く、ま
た宿泊してみたい宿であった。
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