肘折・鳴子温泉のんびり湯治その6、敬して遠ざけていた鳴子温泉「農民の家」は意外にこぎれい
「高東旅館」の湯ですっかり満足状態だったので、他
の湯に入る気はなかったのだが、ちょっと食べ物の買
い出しに出かけた時に、そういえば鳴子温泉では「農
民の家」だけはまだ未湯だったな、一度体験するかな
の気分になり、急遽入浴することに。
ここを敬して遠ざけていたのは農家の人たちの出資で
経営されていること、そしてそのあまりに巨大な施設
もあって。しかし、白濁の硫黄泉湯舟がいくつかある
ってことで、今回の旅行ではなかったその白濁硫黄泉
を味わいたくなったのだ。
何回も宿泊もしている東川原湯旅館のすぐとなりにあ
り、駐車場もでかい。そのでかい駐車場にかなりの車
が駐車している。なんだか混んでいそうで、パスしよ
うかなと思ったが、駐車しているお客に聞いてみると、
このぐらいの駐車数はむしろかなり空いている状態と
か。それならと突撃。
ロビー、フロントはまるでホテル。「農民の家」って
名称からはちょいと違う雰囲気のホテルマン的制服を
着た従業員がフロントに。入浴料金は500円。フロ
ントマンが浴室の配置図をくれた。それほど大きな施
設で、館内にはカラオケバーやスーパー並の売店まで
ある。
日帰り入浴できるのは4カ所で、うち2カ所が混浴。
ごく最近までは大浴場も混浴だったそうだ。今回はそ
の名もズバリの「硫黄泉」(混浴)がちょうど女性用
になっていて入浴できなかったが、他の3カ所に入浴。
まずは「大浴場」で、白濁の硫黄臭のこれぞ温泉の湯
が溢れる。かなり奇麗で清潔な浴室で、「農民の家」
なんて名称よりも温泉地の大ホテルの浴室並。木組み
の湯屋建築で天井も高く、大きな湯舟に岩作りの湯口
から湯が注がれている。
以前は混浴だったのを別浴にしたので、真ん中に壁が
あり、浴室は変形だ。混浴だったころは広々とした浴
室でさらに気持ち良かっただろうなと思わせ、別浴に
なったのがちょっと残念。
次は、この大浴場の手前にある「炭酸泉」で、混浴だ。
浴室はかなり小さめ。混浴でしかも脱衣所も男女一緒
なので女性にはキツいだろうな。ただし、もうひとつ
の混浴「硫黄泉」とここは女性専用時間帯がある。浴
室は右側に茶褐色な透明の湯が満ちる5~6人程度の
湯舟と左側には3〜4人程度の白濁の湯が溢れる小さ
めの湯舟がある。白濁の湯は大浴場の湯と同じで、透
明湯のほうが炭酸泉。源泉温度が33度ほどで、入る
と水風呂のようで、かなり冷たい感じする。しかし、
じっくりと長湯しているとじわりと温まり感があり気
持ち良い。炭酸泉と白濁の硫黄泉に交互に入るのがな
かなかに気持ち良い。
最後は男女別浴の「やすらぎの湯」で、湯自体は大浴
場のものと似たようなもの。設備も奇麗だし、のんび
りと出来る。
浴室がいくつもあるといっても基本的には白濁硫黄泉
と炭酸泉の2種か。空いていれば浴室もきれいだし、
設備も整っているしでかなりのお勧め。今回はどこも
ほとんど独占状態で入浴できた。しかし、常連の入浴
客の話を聞いていると、普段はかなり混むようだ。そ
れなら、同じ白濁硫黄泉以外に別源泉も味わえるお隣
の東川原湯旅館や姥之湯旅館のほうがお勧めかな。
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