頸椎症性脊髄症(頸椎の脊柱管狭窄症)の手術も無事終わって、入院2週間でようやく退院。温泉へ行きたいが
5月に青森までのドライブ旅行をして、6,7月にも行きた
かったのだが、体の調子が今ひとつで結局は8月初めに
入院して頸椎症性脊髄症(頸椎の脊柱管狭窄症)の手術
となってしまった。その手術も無事終了して、約2週間の
入院をしてようやく退院出来た。
8年前に胸椎症性脊髄症で背中のど真ん中を大きく切り
開いて、補強でチタンの金属を数本挿入する大手術をし
ているのだが、その時から頸椎と腰椎の脊柱管狭窄症は
あり(入院中のリハビリで理学療法士から脊椎の頸椎、胸
椎、腰椎の3カ所全てが悪い人はめったにいないし、胸椎
の手術は少なく、胸椎と頸椎の手術した人は初めてと言
われてしまった)、悪化すれば手術と言われて来たのだが
首の手術と言うのは恐怖感が強く、なかなか決断出来な
かった。
しかし、最近は脚・足のシビレもキツくなって来たし、筋
肉に脳からの指令が行きにくくなっているのか、とくに左
手の筋肉劣化が激しく親指と人差し指の間の根元の筋
肉などやせ細っているし、両腕にズキズキする痛みが走
ることが多くなり、そろそろ手術したほうが良いということ
でついに手術の決断。
それにしても厭だよね、首の後ろに縦に10センチ以上の
長さに渡ってメスを入れるなんて。現在はCTやMRIが整
備されて、脊髄神経がどのように圧迫されているかが明
瞭明確に把握出来て、技術も進化しているからまあ安心
出来る手術ではあるんだろうが、昔はレントゲンと造影
剤撮影で手術をしていたんだから、頸椎の手術はかなり
難しい危険度も高いものだったらしい。
8年前の胸椎手術も難しかったようだが、車椅子生活に
なる可能性大のかなり重態状態の手術で普通に歩け、
長距離ドライブでも大丈夫な身体にしてくれた先生だし、
もう信頼して任せるしかないよね。
7月末に検査入院しているので、手術は入院翌日の午
前9時から早速決行。入院当日には麻酔担当の医師か
ら説明を受けたり手術への覚悟。夕食を取ったあとは午
後9時から翌日の手術までは食べ物一切禁止で、手術
日の朝7時までは水は摂取出来るが、早朝には浣腸を
看護婦さんが強制的にする。
8年前の手術時には病室から点滴をしながらストレッデ
ャーに横たわって手術室に運ばれたが、今回は弾性ス
トッキングをはいて、術着に着替えて、ブラブラ歩いて病
室から手術室へ移動。手術室に入ると手術着姿の看護
婦さんが数人お出迎えで、まずは名前と誕生日、手術
個所を質問されて、オペ室へ。かなり広い部屋で手術用
の台やその上の煌々と光るはずの手術用照明を見たり
しているとそれだけでもう心臓パクパク状態。
手術台横にある小さめのベッドに横たわるように言われ、
諦めて覚悟するだけ。すぐに麻酔をかけますよと言わ
れたが、覚えていたのはそこから2〜3秒で即意識喪失。
目が覚めたら、病室のベッドの上にいた。左腕には点滴
類が、左指には酸素計測具、口には酸素マスク、そして
ウロパックに繋がっての尿カテーテル(これがなんとも違
和感ありまくりで嫌なんだよな。しかし身体動けないし仕
方ない)、手術痕には血腫を防ぐための血抜きドレン、足
にはエコノミー症候群を防ぐためにポンピングのブーツ
と体中にいろいろと付けられている。
前回の手術時には大きく切ったわりには緊急用に準備
した輸血用血液は使用しなかったが、今回は場所的要
素もあり、出血量が1000cc弱もあり(ヨメさんに言わす
と、手術開始後5時間ちょっとあとに部屋に戻って来た
ときは顔面蒼白だったとか。貧血気味になったようだ)、
部屋に戻ってから結局3パックの血液を輸血すること
に。生まれて初めて他人の血液が点滴類と混じって血
管に入って行くのを見るのはなんとも言えぬ気分に。
2日後には血抜きドレン、尿カテーテルが取れ、3日後
には点滴用針、ポンピングブーツも取れてスッキリ気
分に。尿カテーテルが取れて2日間ほどは溲瓶で尿を
していたが、前回の入院時もその溲瓶の処理をテキパ
キとしてくれた看護婦さんには感謝するだけ。
そのほかいろいろと優しく世話してくれる看護婦(看護
師と言う言い方には抵抗感あり)さんは本当に白衣(カ
ラフルな制服で白衣じゃないけどね)の天使だ。
食事は手術の翌朝から取るのだが、翌日だけは食欲
全く湧かなかった。味付けなどかなり美味しかったん
だけどね。食事をとるようになってから困ったのがお通
じ。痛めつけられていた神経がまだ巧く機能しないの
か、便通をなかなか催さないのだ。仕方ないので座薬
を使用して強制排便。これだけがいまだに少し調子が
悪い。
8年前の手術時には丸1ヶ月の入院だったが、今回
は2週間。思った以上に早い退院となった。入院中は
テレビをいっさい見ずに(横になっているし、眼鏡かけ
ないとダメだしで見る気起きず)、ラジオをたまに聞い
た程度。読書をしようと持ち込んだ本も首にカラーを
巻いているので読むのが異常に疲れて結局断念。D
APで音楽を聴く程度がせいぜいでとにかくすぐに眠
ってしまうのだ。あとは看護婦さんや理学療法士さ
んらとの会話が一番の楽しみだった。
退院しても、まだ元の状態にはほど遠く、パソコンで
ネットするのも疲れてしまって、すぐに横になってしま
う。この短い記事を書くのもまだキーボードを打つ感
覚があやふやで時間がかかること。
ちょっとグロ映像だが、抜糸(現在は糸は使用せず
にホチキスで傷痕を留めているので抜鉤と言う)す
るちょっと前に看護婦さんに撮影してもらったホチ
キス留めされた手術痕を写真でどうぞ。首にホチ
キスが9本ほど刺さっているのだが、とくに痛くもな
く、抜鉤する時も全く痛みも感じないのは実に不思
議。手術は脊髄神経が通る脊椎を広げて圧迫を取
る頸椎椎弓形成術で、脊椎を割って削ってとから
しく、人工骨が2個嵌められたとか。背中の数本
のチタンに首の人工骨とまるでサイボーグみたい
だね。
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